大学卒業:漫画系学校の善し悪し2/3
- 2017/03/30
- 11:35
前回はメリットとデメリットを挙げ、大学は補助的なものであり、
通ってりゃマンガが上手くなるわけではないことを
総括としてまとめました。
追記としまして、後輩の中には大学の教授を1人捕まえて3年間しっかり絵を見てもらい
初心者の段階からかなり上手くなった後輩が居ました。
参考書を見ながら試行錯誤、よりはだいぶ効率がよいと思います。本人の活かし方次第ですね。
今回は前回申し上げました大学とマンガの相性につきまして
大学卒業生の視点の考察をあげようかと思います。
大学と学科の関係
大学側の要求として、やはり求められるのは生徒の実績と就職率です。
漫画家は今では脱サラ系、という言葉がありますが
大手雑誌のほとんどが「若い才能」を買う流れを組みます。
ですので若き漫画家の種は大体、卒業後は無職、もしくはフリーターです。
22~25歳(今では28という話も)という期間をフルに活かし漫画家としての実績を
作るわけです。連載を勝ち取るのは非常に難しいことです。
そこで困るのが「大学実績の即効性」。
漫画家志望はもしかしたら後に大物になる可能性があるかもですが
その間は社会的にはかなり下層と言えます。
それに卒業生全員が同じ努力をしたとしても勝ち取れるわけはありません。多くは行っても「佳作」止まりか
読み切りで終わりでしょう。連載は本当に厳しいです。(連載して打ち切りにならないレースも存在します)
そう、大学としてはそんな大博打をしてもらうより就職してほしいのです。矛盾。
私の代では教授陣は「一旦就職」を強く勧めていました。
裏話で漏らしていたので信憑性はあり、私的には学科の存在自体が危ないのかなと。
憶測の域ではありますが次に挙げる点も込めるとそうと考えるのが自然となってしまいました。
教授と生徒の関係
大学という機関は生徒にお金をもらわないとやっていけません。
だからって留年者をホイホイ出すのは恐らく不得手です。評価とかもあるのでしょう。
大学側は基本的に、生徒に「この大学で学べたから成功した!」
と言わせたいはずです。就職率なんていうのはその点で信用される訳です。
ハッキリいいます。正当にマンガを見てもらってません。
生徒を扇動してお金を搾取している…と、かなり攻撃的に表現されても仕方ないかなと(実話)
「生徒の意志」と「教授の対応」が違いすぎるからです。
1/3で申した通り、大半の学生は素人同然です。そこから業界で通じるレベルまで
上がる人は中々いません。
では、伸びしろがない生徒が「夢」を諦めない立場を取ったとき教授はどのような立場を取るか?
邪推です、褒めちぎって無難に卒業させます。
そうすれば多くの生徒は「教授に認めてもらったし頑張ろう!」となり
失敗しても大学に恨みを持つことはなくなります。一種の洗脳です。
絵上手くなりてーなーとか言いながらゲームしてたり
めっちゃ頑張ってる!!ってアピールしときながら持ち込み回数0だったり
口だけは達者で画力の説得力0だったり
クソゴミみたいなスケジュール管理を「マンガ家は大変!」で流したり
同人作家はゴミだとかネットに絵をあげる意味は無いとか大物作家みたいな事言い出したり
ネームに半年掛けることを誇りに思ってたり
しても大学という庭である程度褒められている彼らはマンガ家になれると信じています。
…なれるわけないだろ!!!
もし仮に生徒の意志を尊重するならば、きっぱり言うはずです。このままじゃだめだ、と。
それを言わないのは生徒に恨まれたくないのと大学をやめてほしくないからです。
就職しながらマンガを書くのは大変重労働だと思います。
そこで何年か経って自然に夢を諦めて頂ければ何も問題ないわけですね。
同学年ではよく言われていました。
なぜあいつは実力もないし努力もしてないのに先生に褒められてるんだろう…と。
邪推の域を出ませんが、そう勘違いされても仕方ない評価の違いと対応の違いがあったのです。
「正当な意見をいえない」点が私は相性の悪い点だと思います。
生徒に付きっきりになってあげれない点
1~4年で私の学校ではのべ360人の生徒が居ます。
私の代では教授は6人、6で割っても教授1人頭60人の生徒のマンガを見て上げなければ
なりません。まともに見てられないのです。
プロの大物編集は多数作家を抱える事は普通ですし作家によって対応を変えるのも「普通」ですが
それでも60人(しかも教授によって偏りがある)全員をしっかり見るのは不可能です。
それに教授陣の多くは編集経験がない方々でマンガに対する知識は書き手での知識のみです。
編集陣をもっと雇うべきな気がします…。
それにお金を払ってもらってる以上、適当にモノは簡単に言えません。
中学高校と違い、やめようと思えば生徒は辞めてしまいます。
前の項の補足にもなりますが出版社と作家の関係と真逆であり作家を完全に見放すことは
適わないのです。有名大学ならまだしも…とも言えます。
書いてて、恥ずかしながら私怨もかなりあるかなあと思います。
悪い点ばかり挙げてしまい申し訳ないと思います。教授陣も悪いって言ってたしね…。
あくまでも一生徒だった立場から、ですので全うな意見だとは思いませんし、
もっとそういうところを教授に聞けばよかったかなと思います。
お金払ってる立場ですので、どんどんアタックしていく姿勢は重要だと反省しています。
3/3では、私が「エロと一般双方の現行の先生と、プロ編集の立場」から聞いた
「マンガ系学校のイメージ」と「学校で習えないこと」を挙げていこうと思います。
通ってりゃマンガが上手くなるわけではないことを
総括としてまとめました。
追記としまして、後輩の中には大学の教授を1人捕まえて3年間しっかり絵を見てもらい
初心者の段階からかなり上手くなった後輩が居ました。
参考書を見ながら試行錯誤、よりはだいぶ効率がよいと思います。本人の活かし方次第ですね。
今回は前回申し上げました大学とマンガの相性につきまして
大学卒業生の視点の考察をあげようかと思います。
大学と学科の関係
大学側の要求として、やはり求められるのは生徒の実績と就職率です。
漫画家は今では脱サラ系、という言葉がありますが
大手雑誌のほとんどが「若い才能」を買う流れを組みます。
ですので若き漫画家の種は大体、卒業後は無職、もしくはフリーターです。
22~25歳(今では28という話も)という期間をフルに活かし漫画家としての実績を
作るわけです。連載を勝ち取るのは非常に難しいことです。
そこで困るのが「大学実績の即効性」。
漫画家志望はもしかしたら後に大物になる可能性があるかもですが
その間は社会的にはかなり下層と言えます。
それに卒業生全員が同じ努力をしたとしても勝ち取れるわけはありません。多くは行っても「佳作」止まりか
読み切りで終わりでしょう。連載は本当に厳しいです。(連載して打ち切りにならないレースも存在します)
そう、大学としてはそんな大博打をしてもらうより就職してほしいのです。矛盾。
私の代では教授陣は「一旦就職」を強く勧めていました。
裏話で漏らしていたので信憑性はあり、私的には学科の存在自体が危ないのかなと。
憶測の域ではありますが次に挙げる点も込めるとそうと考えるのが自然となってしまいました。
教授と生徒の関係
大学という機関は生徒にお金をもらわないとやっていけません。
だからって留年者をホイホイ出すのは恐らく不得手です。評価とかもあるのでしょう。
大学側は基本的に、生徒に「この大学で学べたから成功した!」
と言わせたいはずです。就職率なんていうのはその点で信用される訳です。
ハッキリいいます。正当にマンガを見てもらってません。
生徒を扇動してお金を搾取している…と、かなり攻撃的に表現されても仕方ないかなと(実話)
「生徒の意志」と「教授の対応」が違いすぎるからです。
1/3で申した通り、大半の学生は素人同然です。そこから業界で通じるレベルまで
上がる人は中々いません。
では、伸びしろがない生徒が「夢」を諦めない立場を取ったとき教授はどのような立場を取るか?
邪推です、褒めちぎって無難に卒業させます。
そうすれば多くの生徒は「教授に認めてもらったし頑張ろう!」となり
失敗しても大学に恨みを持つことはなくなります。一種の洗脳です。
絵上手くなりてーなーとか言いながらゲームしてたり
めっちゃ頑張ってる!!ってアピールしときながら持ち込み回数0だったり
口だけは達者で画力の説得力0だったり
クソゴミみたいなスケジュール管理を「マンガ家は大変!」で流したり
同人作家はゴミだとかネットに絵をあげる意味は無いとか大物作家みたいな事言い出したり
ネームに半年掛けることを誇りに思ってたり
しても大学という庭である程度褒められている彼らはマンガ家になれると信じています。
…なれるわけないだろ!!!
もし仮に生徒の意志を尊重するならば、きっぱり言うはずです。このままじゃだめだ、と。
それを言わないのは生徒に恨まれたくないのと大学をやめてほしくないからです。
就職しながらマンガを書くのは大変重労働だと思います。
そこで何年か経って自然に夢を諦めて頂ければ何も問題ないわけですね。
同学年ではよく言われていました。
なぜあいつは実力もないし努力もしてないのに先生に褒められてるんだろう…と。
邪推の域を出ませんが、そう勘違いされても仕方ない評価の違いと対応の違いがあったのです。
「正当な意見をいえない」点が私は相性の悪い点だと思います。
生徒に付きっきりになってあげれない点
1~4年で私の学校ではのべ360人の生徒が居ます。
私の代では教授は6人、6で割っても教授1人頭60人の生徒のマンガを見て上げなければ
なりません。まともに見てられないのです。
プロの大物編集は多数作家を抱える事は普通ですし作家によって対応を変えるのも「普通」ですが
それでも60人(しかも教授によって偏りがある)全員をしっかり見るのは不可能です。
それに教授陣の多くは編集経験がない方々でマンガに対する知識は書き手での知識のみです。
編集陣をもっと雇うべきな気がします…。
それにお金を払ってもらってる以上、適当にモノは簡単に言えません。
中学高校と違い、やめようと思えば生徒は辞めてしまいます。
前の項の補足にもなりますが出版社と作家の関係と真逆であり作家を完全に見放すことは
適わないのです。有名大学ならまだしも…とも言えます。
書いてて、恥ずかしながら私怨もかなりあるかなあと思います。
悪い点ばかり挙げてしまい申し訳ないと思います。教授陣も悪いって言ってたしね…。
あくまでも一生徒だった立場から、ですので全うな意見だとは思いませんし、
もっとそういうところを教授に聞けばよかったかなと思います。
お金払ってる立場ですので、どんどんアタックしていく姿勢は重要だと反省しています。
3/3では、私が「エロと一般双方の現行の先生と、プロ編集の立場」から聞いた
「マンガ系学校のイメージ」と「学校で習えないこと」を挙げていこうと思います。